ちょっと一息...
ここしばらく確定申告でトラブって、本当に居留期限(6/10)前の出国を考えなければならないところまで追いつめられていた。
原因は台湾における第一回目の確定申告の際には、以前からの連続した納税記録を求められることを知らなかった。と言うより、納税年度の前年の記録が問われることは知っていた(学生だったので安心しきっていた)のだが、3年前の入国に遡って記録の提示を求められるとは思いもしなかったのだ。
この納税(完税)証明書がないと工作(労働)許可証の延長申請ができず、結果居留証の滞在期間の延長もできず、台湾でこれ以上生活することができないのだ。
電話を通して勤務先にも折衝してもらったが埒があかず、先週の火曜日の段階で契約は延長しない、ことで話はついた(退去決定)。税務署の窓口にそれを伝え去ろうとしたところ、向こうで相談が始まり、「滞在3年間の詳細な記録を証明資料付きでとにかく持って来い」という話が出てきた。
こちらとしては、勤務先とは辞めることで話がついたのだからもういいや(完全に投げやりな)的な気分で税務署を後にしたのだが、かといって日本に帰った後に資料を揃えて台湾に戻ってくる気があるのか、無いならペナルティが発生することは分かりきっているし、今後台湾に来ることはないのか自問し憂鬱の底に沈んでいた。
で、入国後の履歴をできる限りわかりやすい表にし、アパートに残っているありとあらゆる資料をかき集め(アパートの契約書を始めとし、芝居のビラまでも記録にはなる)、金曜日の午後に再び税務署へ(5回目)。もっとも何の期待もなかったのだが。
意外にも得意のエクセルでまとめた履歴の評判が良く~あれっ、本職は建築の設計って言ってたよね。これすごいわねぇ、こんなに見やすい資料は初めてよ~、それから私が持参した資料から引っ張り出したのが、政治大学の華文班に入る時に差事劇団の団長であり、詩人である鐘喬に書いてもらった推薦書(信)。誇大な評価をしてくれたものなの(本文略、当然見せられない)だが、2年前に書かれ当時は何の役に立たなかった(結果として必要なかった)この一枚の紙が、税務署の人間にとって私を「今後台湾(の民衆と生活)に多大な貢献をしうる文化工作者(鐘喬談)」とし、結果始末書を書くことで不問にしてくれたのだ!...
一夜明け「自由の空気」を存分と吸い、自身が望めばこの地にいられる幸せを噛みしめた。この2週間いささか投げやりだった授業も明日からは真面目にやらなくては...。
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