soliloquist... a man who has funnymouth... [via gwt for mobile devices]

20080330

再一次去看...

 授業の後、西門町へ 流浪神狗人』 をもう一度観に行ってしまった。実は前売り優待券(サントラCD付)を買ったので、もう一枚チケットがあったのだ。それに一回だけではディテールを追い切れなかったこともあった。

 さすがに日曜日の夜、それに放映後スタッフとの座談会も予定されており、客は70~80人くらい入っていたか。顔見知りも多数でにぎやかな雰囲気。放映中もうるさいくらいの反応あり。

 エンドロールが流れる中、
阿飽(アバオ)こと陳芯宜を発見。てっきり坂本弘道のライブの撮影に行っていると思ったのでびっくり。説明によると撮影を無事に終えて今日台北に戻ってきたばかりだという、心なしか興奮冷めやらない様子。

 座談会では阿飽が映画の秘話を紹介した後に質疑応答があったが、残念ながら私の聴力ではここで紹介することは不可能。

 退席時に阿飽と一瞬話ができたが、坂本ライブではずいぶんと心を動かされた、すごかったとのこと。たくさんの人が彼女と話をすべく待ちかまえていたので、私は改めて話をする(何語で!?)約束をして映画館を後に。


 誰かがブログで「これは正真正銘の『台片(台湾映画)』だ」と書いていたが、彼女の切り取った『台湾』を是非とも映画館に足を運んで共有してもらいたいと思う。

20080329

『流浪神狗人』 YouTubeから...

 すでに観た映画を観た日本人が他にもいたので紹介。


 それから YouTube で少し長目の映像が公開されているので紹介。個人的には3分52秒辺りで少年阿仙の「他們跟我一樣沒福氣,所以要多一點福氣」という台詞に大いに反応。

 キックボクサー(いや違う名前、彼女たちがトラックの中で言い合いをしていた)の少女の故郷は台東という設定だった。花蓮から台東辺りの絶壁が海に迫っている風景、もう5年くらい見ていない。

20080328

他們跟我一樣沒福氣,所以要多一點福氣...

 日本語プライベートレッスンの予定がすんなりと決まらないので、もう10日間も昼間の仕事がない。今年に入ってニューヨークへ行ったり(一週間の旅行の旅費・滞在費でこちらの1.5ヶ月分の生活費が消えた、恐ろしや)、旧正月だったりで収入が激減しているので、誠に地味に生活している。

 で、今日は待ちに待った
阿飽(アパウ)こと陳芯宜がプロデュースした映画 流浪神狗人』 が公開。台北では3場だけなのだが、どの劇場も同じくらい遠い。なので、バス停でバスを待ち、一番早く来た劇場近くを通るバスに乗ることに決めた。バス停にあと50mというところで立て続けに3台通過してしまい、10分ぐらい待ったが、(台北)市政府(信義区~101のあるエリア)行きのバスが来たので威秀影城(VIEWSHOW)へ。ここは18のスクリーンがあり、流浪神狗人』は一番小さな18番だった。客は、金曜日の午後3時半ということもあり、10人くらいだったか。

 で、映画だが彼女の視点の低さが光り、初めて彼女の作品を観た私は心を存分に動かされてしまった。中文・英語字幕付きだったが日本人が観ても「届く」と思った、とだけ書いておこう。

 坂本弘道の音楽も、ちょっと前に出しすぎな気もしたが、心を打つ。明日の彼の公演を思い出し、少し悲し。

 興行成績が悪ければ10日間ほどで打ち切りもあり得る(作品の善し悪しとは別)とのことなので、この時期台湾に来る人は是非とも観るべき(劇場で大音量の坂本弘道の音楽と一緒にね)。観たい人は連絡をくれれば詳細をお教えします。

20080322

馬君よくやった、お手柄だね...

 馬英九が当選が確定的となった時点で、国民党の重鎮たちが舞台に上がって演説をぶち始めた。最初に登場したのは、2度選挙で敗れた「連戦(Lian2Zhan4)」。インターネット経由で観ているので画像も、音声もとぎれがちだたせいか(いずれにせよ完全には理解できるわけはないのだが)、突然空耳が...

「馬君よくやった、お手柄だよ。これからは経験豊富な我々に任せたまえ。もちろん君を悪いようにはしないから。わはは、今日は目出度い目出度い!」
 上海で演説をぶったのはいつだったか...、まさかな。今後亡霊たちが蘇るのを見たくはないが...。

もう決まり!?...

 投票締め切りが午後四時で、それから即時開票と言うことなのだけど、5時半に開票所へ行ってみたらもうとっくに終わっていてた。そのまま夕食を買いに寄ったら、店のテレビではもう90%近く開票が終わっていて、国民党候補が650万票で民進党に200万票差をつけてリード。で、家に戻ってきたら、どこかでもう花火が鳴り出している。

 うむむ...、あまりに早すぎる。

20080321

選前平安...

 私の家にはテレビがないのだ。普段は別に構わないのだが、明日の総統選挙の投票日を前にやはり雰囲気は知りたくなり、Tvants の力を借りて「中天新聞」を観ている。別に「中天新聞」にこだわっている訳ではなく、家のネットの帯域が細すぎてこれ以外の台湾のニュースチャンネルが観られないのだ。ちなみにこのチャンネルには陳文茜という女性のキャスターがいて、彼女は陳水扁を憎悪しており、一年前から「さよなら陳水扁」のキャンペーンを張っていた。

 CMは95%が両陣営のCMであとは国民投票のCM、要するに一般のCMは流れていない。普段テレビを観ていないせいか、両陣営の作るCMには目を引かれてしまう。ポジティブ、ネガティブ共にあり、内容はともかく(聞き取れないので)、ビジュアルには質が高いと思うのだがどうだろうか。

 そして、これはこちらで仕事をしていて思うのだが、スピードがある。馬英九のグリーンカード問題はともかく、チベットの弾圧問題についてもすでにうまくまとめたCMができている。よく我々日本人は、台湾人は何でも詰めが甘い、などと嘆くのだが、いやいやこのスピード感は日本にはないし、この時期にこそ「速さ」が活きてくる。

 現在午後九時半。あと30分で選挙宣伝活動は終了する。外国人の私は明日の夜近くの学校で行われる開票を見に行くのを楽しみにしている。

20080320

非中國...

 総統選挙を土曜日に控え微妙な状況なのだが、日本人以上に台湾の人々は中国製商品に対して不信感を持っているのかも知れない。それを逆手にとって、いたる場所で「非中國」と表示して商売をしているケースをよく見かける。例えば、安さで勝負の夜市でも本当かと思うほど「非中國」商品が並べられている。

 左のピンぼけ(6120cで撮ったもの)写真は臺鐵の構内にある7-11でのもの。学生に聞いてみると今でもしょっちゅう破裂したり、そうでなくても液漏れなどするそうなのだ。

 しかし、普段店で私もなるべく安い電池を使ったりしているがそんなことはない。話を聞きながら、彼/彼女らはどんな粗悪品を使っているのか気になった。きっと怪しげな夜市なんかで偽物を買っているのではないだろうか。

20080317

台鐵火車時刻查詢系統

 週に四日台鐵を利用している私は、これで携帯電話でいつでも電車の時刻を調べられる...。はずなのだが、どなたか書かれていたが、ほぼ毎日遅れるので台北に戻ってくる際には使えない。運行状況を知らせるページがなければ意味がないのだよ。


20080316

The JAM に再びしびれる...

 最近、The JAMを Last.fm で久しぶりに聴いて、やはりかっこいいなと思いながらその歌詞を読んでるうちに~25年前に聴いた時には全然気付かなかった~この歌はワーキングクラスの家庭持ちの悲哀を歌っていることを知った。てっきりティーンエイジの歌だと思っていたのだった。
 30年も前に、二十歳そこそこの"ガキ"がこんな歌をこんなにかっこよく歌っていたのだった。


The Jam - DOWN IN THE TUBE STATION AT MIDNIGHT

The distant echo -
of faraway voices boarding faraway trains
To take them home to
the ones that they love and who love them forever
The glazed, dirty steps - repeat my own and reflect my thoughts
Cold and uninviting, partially naked
Except for toffee wrapers and this morning's paper
Mr. Jones got run down
Headlines of death and sorrow - they tell of tomorrow
Madmen on the rampage
And I'm down in the tube station at midnight
I fumble for change - and pull out the Queen
Smiling, beguiling
I put in the money and pull out a plum
Behind me
Whispers in the shadows - gruff blazing voices
Hating, waiting
"Hey boy" they shout - "have you got any money?"
And I said - "I've a little money and a take away curry,
I'm on my way home to my wife.
She'll be lining up the cutlery,
You know she's expecting me
Polishing the glasses and pulling out the cork"
And I'm down in the tube station at midnight

I first felt a fist, and then a kick
I could now smell their breath
They smelt of pubs and Wormwood Scrubs
And too many right wing meetings
My life swam around me
It took a look and drowned me in its own existence
The smell of brown leather
It blended in with the weather
It filled my eyes, ears, nose and mouth
It blocked all my senses
Couldn't see, hear, speak any longer
And I'm down in the tube station at midnight
I said I was down in the tube station at midnight

The last thing that I saw
As I lay there on the floor
Was "Jesus Saves" painted by an atheist nutter
And a British Rail poster read "Have an Awayday - a cheap holiday -
Do it today!"
I glanced back on my life
And thought about my wife
'Cause they took the keys - and she'll think it's me
And I'm down in the tube station at midnight
The wine will be flat and the curry's gone cold
I'm down in the tube station at midnight
Don't want to go down in a tube station at midnight
 訳してみたのだが、あまりにかっこわるいので載せるのはやめた。この歌が収められているサードアルバムの"ALL MOD CONS"を当時の「ウォークマン」で聴きながら街を歩いた時に目に映った風景はそれでとは全然違うものだったなぁ...、などと振り返るのはやめよう。台北のMRTに乗りながら聴いてみようと思う。変わらんだろうなこの街じゃ。

追伸:台湾では The JAM のCDは手に入らん。当時はバリバリの戒厳令中だったからかな。台湾の友人たちと今ひとつわかりあえんのはこの辺りを共有してないせいかも知れん。

20080306

《流浪神狗人》EDM

 昨日EDMが添付されてたことに気付かなかった...。

20080305

帰りたい...

※ダブルポスト
 よく会う機会はあるのだが、あまり話をしたことがない阿飽こと陳芯宜がプロデュースした映画《流浪神狗人》が3月28日から公開される。

 友人から案内のメールをもらい早速公式ブログ『流浪神狗人官方部落格 - 3/28 放心去流浪 -』へ行ってみた。

 そのページを開くと、流れてきたのは坂本弘道の曲ではないか!? (ページを開き直す度に再生されるので注意)

 最近お下がりのiPod shuffleを使っているのだが、私が日本から持ってきたCDの中には愛聽の一枚だった彼の「零式」が見つからないのだ。なのでちょうど先週会った台湾の友人に、「坂本のMP3データをくれ」、とまことに台湾らしいお願いをしたばかり
(坂本さんごめん、でも2年前にすでに在庫もないと言っていたし)。

 で、最近すっかりご無沙汰していた彼のサイト『坂本弘道「サイト・チャカモト」』へ。

 ....思い出した。彼は日本で野外ソロ公演を行うのだった。しかも、野戦の月海筆子の所有する木製ドームでだ。このドームはそもそも
野戦の月海筆子の桜井大造に相談されて、できる限り安くということでとことんディテールを取り去ったスチールジョイントとこれまた安くて軽い2x4材でデザインしたものだ。

 このドームは台北にもあり、そして今では北京にもあるのだ。個人的には改良したいのだが、コストの問題もあり部材が一回り厚くなっているだけでもう10年近く変わっていない。

 坂本弘道は何度も台湾の差事劇団や台湾海筆子の芝居に参加しているので、日本で彼の演奏を聴く回数よりも台湾で聞く回数の方が圧倒的に多いのだ。個人的にも台湾の圧倒的な湿気の中で聴く坂本弘道の演奏の方が好きなのだ(というかあまり日本で聴きに行っていなかったような)。

 ...ドームテントで行う彼のソロ、聴きに行きたい、日本へ帰りたい、聴きたい、日本へ帰りたい...。

20080303

「さぬき大使館」の「さぬき」抜き...

 東区(忠孝復興駅~忠孝敦化駅付近)に時々食べに行く讃岐うどん屋『土三寒六(どさんかんろく)がある。とりたておいしいと感動するわけではないが、台湾の料理に飽きた頃行くと何とも内臓がリラックスする感じなのだ。この店は、

香川県は十八日、香川のイメージアップに協力してもらう「さぬき大使館」として、台湾の讃岐うどん店「土三寒六(どさんかんろく)」を新たに認定
されているのだ。

 で、この店がとんでもない目に遭っている....
http://mainichi.jp/seibu/shakai/news/20080302ddp041040013000c.html

商標登録:「さぬき」うどん使えない 日本の地名、台湾企業が先に申請

 ◇「佐賀」「青森」も 「企業進出や輸出に影響」

 台湾の台北市に進出した日本の讃岐うどん店が、「さぬき」を商標登録している現地企業から抗議を受け「さぬきうどん」を名乗れなくなった。「佐賀」や「青森」も中国や台湾で登録申請されたことが分かっており、日本の自治体や、地名に絡んだブランドを持つ企業は、中国や台湾で「地名」の商標登録に対して防衛を迫られるケースが出てきそうだ。【柳原美砂子】

 看板の変更を余儀なくされたのは、佐賀県出身の樺島泰貴さん(35)が、高松市発祥のうどんチェーンから独立して06年6月に開業した「土三寒六(どさんかんろく)さぬきうどん」。香川県から県の観光PRに協力する「さぬき大使館」にも認定され、店内に民芸品や観光ポスターを飾って「讃岐」を宣伝してきた。

 ところが昨年11月、台湾の冷凍うどんメーカーから「『さぬき』の看板を変えなければ、刑事告訴する」と抗議を受けた。

....
この小気(xiao3qi4 - とんでもないケチ)な冷凍うどんメーカーとは....、調べるのを忘れた。しかし馬鹿だと思う。どうせ「さぬき」うどんをそのまま製造しても、一般的なうどんとしてはそれほど売れはしないのだ。台湾人は柔らかいのが好きだから。だから「さぬきうどん」からかけ離れていくしかないのだ。「さぬき=日本のグルメ」のイメージだけ借りてりゃいいのに。こともあろうに細々とやっている~だからこそ「さぬきうどん」を守れる~店に恫喝かけるとは。

 今度ばかりは民族主義者になるのだ。一人でこのふざけたメーカーに抵抗するのだ。今日決めた。

20080301

せっかくの休み...

 今週は2月28日が祝日だったので、今日は家にいてもやることがない。かと言って1月のニューヨーク行き、2月の旧暦の正月休みと収入のダメージが大きいので今月一杯は緊縮財政が続く。

 で、繁華街へ行っても面白くないので台北近辺の田舎へ行こうと思い立ち考えた結果、天灯(ランタン)フェスティバルで有名な平溪へ行こうと決めた。観光客用のガイドだと台北駅から電車のルートだが、滞在歴も長い私は、家の近くからバスに乗り木柵線の萬芳醫院站へ、木柵站で降りてローカルバスに乗り換え、だいたい40分ほど揺られて平溪線の終点である菁桐
(Jing1Tong2)站へ。フェスティバルでさんざん人が来た後だからと思っていたのだが、人であふれていた。『老街(古い町) - 小吃(軽食)』みたいなムックを持っている人が多かったな。

 本当はその後1時間に一本しかない電車に構わず、2カ所ほど途中下車しようと思っていたのだが、人の多さに諦めた。改札で自強號指定席込みの台北行きの切符を買い、周辺をブラブラ。

 電車に乗り込み、あまりきれいでない~正しくはきれいな風景になりそうなロケーションなのだが生活のせせかましさがすべてを壊している~
風景を見ながら、乗換駅の瑞芳站へ。途中で友人から電話があり、夕食の約束~土曜日の休みに人に会うのは現在2ヶ月に一度くらいしかない~をする。

 5時過ぎに台北駅に着き、時間があるので連結している地下街へ。ここは普段とても寂れているのだが、微風広場が台北駅の2階にできるまであった外勞(外国人労働者)向けの店が全部こちらに移転させられたので、週末に来たかったのだ。地下街の一番はずれにそうした店が固まっていたが、土曜日だからか人の姿はあまり見られなかった。集まるのはどうやらインドネシア人らしい。これは中壢と同じ(工場労働者)。

 まだ時間があるので、市政府站近くにある誠品書店の日文コーナーへ。この本屋は思う存分立ち(座
り)読みができるのでたまに来る。ここに来る度いつも思うのだが、この店は絶対に黒字にならないと思うのだ。もちろん客としては最高だが、本屋のスペースがどんどん減っていることが気になる。ここで、ちょっとした小説を1時間半で読了(満足)し、捷運で忠孝復興站へ。

 SOGOの地下の食品街を冷やかした後、友人と店に移動したのだが中文クラスの同級生だったオーナーは不在。食事を済ませたが、どうやら確実に味が落ちているようで、少し心配。来週も来るつもりだったが、少し考え直さないといけないかもしれん。

 その後場所を移して10時半まで雑談。やはりこういう週末はいいな。


 左は今日とても考えさせられた文章。できたらどんなにいいだろう。